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COMPLETED

PREDEAR AZAMINO

  • 分譲集合住宅
  • 鉄筋コンクリート造
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複雑かつ広大な敷地に計画された分譲マンション。高低差や入り組んだ境界線、周辺環境との関係性といった敷地固有の条件を丁寧に読み解き、日照・眺望・通風・動線など多様かつ相反する与条件を一つひとつ精査した。そのうえで、単なる条件処理にとどまらず、それらを相互に関連づけながら統合し、敷地が本来持つポテンシャルを最大限に引き出す建築の在り方を導き出している。
このプロセスによって形成された建築デザインは、住戸配置や共用部計画、ボリューム構成から外観のプロポーション、素材の選定に至るまで一貫した論理に貫かれ、計画全体に明確な秩序と統一感をもたらしている。結果として、分譲マンションに求められる機能性や居住性に加え、街並みに対する品格ある佇まいと、住まい手が誇りを持てる建築としての美しさを確かなかたちで提示している。

DATA

所在地 神奈川県横浜市
用途 共同住宅
設計期間・監理期間 2020.04~2020.11
敷地面積 2021.01.03~2022.04.28
建築面積 845.46㎡
建蔽率 45.43%
延床面積 4026.70㎡
容積率 199.67%
階数 地上7階
構造形式 鉄筋コンクリート造

街路条件に応答した正面ファサード

前面道路に対して端正に構えた正面ファサード。敷地の高低差や周辺建物との関係を踏まえ、ボリュームを分節しながら構成することで、街路に対する圧迫感を抑えている。中央に配した縦ルーバーは、住戸のプライバシーを確保しつつ、立面に奥行きと陰影を与える要素として機能する。素材の切り替えとプロポーションの整理により、分譲マンションとしての落ち着きと品格を備えた外観を実現した。街並みに静かに溶け込みながら、確かな存在感を示す建築である。

縦ルーバーを用いて構成した、道路側からの正面立面。

住戸配置の論理を可視化した外観構成

住戸の積層によって形成される外観を、明快な秩序として立ち上げたファサード。各住戸のバルコニーを規則的に重ねることで、スケールの大きな建築でありながら、人の住まいとしてのリズムと落ち着きを与えている。奥行きのあるバルコニー形状は、日照や通風を確保すると同時に、外観に陰影を生み出す要素としても機能する。住戸配置の合理性と街に対する表情を両立させ、分譲マンションとしての安定感と品格を備えた建築を実現した。

バルコニーの積層によって構成された住戸側ファサード。

夜間景観に配慮した外観計画

夜間景観においても、街路に対する建築のあり方を重視した計画。外観の縦ルーバー越しに滲む室内の灯りと、エントランスまわりの照明計画により、建築全体が穏やかな光の塊として立ち上がる。交通量の多い前面道路に対しては、過度な主張を避けながらも、確かな視認性と安心感を確保した。昼間とは異なる表情を見せる夜景は、建築の輪郭とプロポーションを際立たせ、街並みに静かなリズムを与えている。分譲マンションとしての品格を、時間帯を超えて維持する外観計画である。

夜間、街路側から見た建築全体の外観。

共用部に設けた、居住者のための滞留空間

居住者が思い思いに過ごせる場として計画した共用ラウンジ。長手方向に伸びる空間構成と素材感を抑えた内装により、落ち着きと奥行きのある空間をつくり出している。カウンターテーブルやソファを適度な距離感で配置し、作業や読書、待ち合わせなど多様な使われ方を許容する設えとした。照明計画は過度な演出を避け、居住空間の延長として自然に馴染む明るさとすることで、日常的に使われ続ける共用部を目指している。

カウンターとソファを備え、多様な使われ方を想定した共用ラウンジ。

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