「空中に浮いた保育園」
かつて東横線が走っていた線路跡地を再生し、多世代・異文化をつなぐ拠点として生まれる「渋谷ブリッジ」。 約600mにわたり整備される渋谷川沿い遊歩道の先に位置し、A棟は保育所、B棟はホテル・店舗・オフィスで構成される複合施設である。 渋谷ストリームから代官山へ賑わいを連続させ、新たな人の流れをつくるため、駅前とは異なる魅力をもつ用途を組み合わせ、高感度で多様な人々が集う場を目指していく。 東急が掲げる「広域渋谷圏(Greater SHIBUYA)」の都市機能を補完し、地域固有の魅力を育てながら世界へ発信し、東横線の記憶を次世代へ継承する場となる。 多世代と異文化、渋谷と代官山という二つの「橋渡し」を担い、渋谷南側の新しい街の文脈を編み直していく。
本計画は、渋谷ブリッジ内の保育園の計画である。
「旧駅舎を継承した細長い建物形状」「屋外の遊び場がつくれないこと」を、体格差や運動量の異なる0~5歳子供たちの居場所をどのようにしてつくり、様々な学びの空間にできるかということが主題となった。私たちは、「空中に浮いた保育園」をつくるというコンセプトを基に設計を行い、鉄骨3階建ての建物の天井に木梁を設け、温かみのある連続した空間とした。木梁には、幕を吊るして空間の分節や子供の年齢にあった天井高さの調整、子供たちの作品を飾るなど、木梁が細長い空間を3次元的に使う仕組みとなり、細長い室内空間の中に多様な空間を生まれることを期待して設計を行った。
DATA
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
|---|---|
| 用途 | 保育園 |
| 設計期間・監理期間 | 2017.03-2018.04 |
| 敷地面積 | 724.29㎡ |
| 建築面積 | 530.16㎡ |
| 建蔽率 | 73.20%(86.56%) |
| 延床面積 | 1226.36㎡ |
| 容積率 | 169.32%(240%) |
| 階数 | 地上3階 |
| 構造形式 | S造 |