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RESIDENCE N RECONSTRUCTION PROJECT

  • 賃貸集合住宅
  • 鉄骨造
SCROLL

住宅地の角地に建つ小規模複合施設の提案である。白いキューブを水平・垂直に切り込んだファサードは、街区スケールに呼応しながら、都市の中で静かな存在感を放つ。1階にはルーバーと植栽帯をまとう半屋外のポーチを巡らせ、まちに対して開かれつつ、内部のプライバシーを柔らかく守るフィルターとして機能させた。上階は黒いフレームで縁取られた開口部を連ね、居室とバルコニーが一体となった奥行きのある界面を形成する。内部には、光庭を介して各階を貫く立体的なコミュニケーション空間を挿入し、白い壁と木質の壁面、繊細な鉄骨階段が、光と影のコントラストを強調する。コンパクトなボリュームの中で、外部環境を巧みに取り込みながら、人が集い、すれ違い、留まるための多層的な居場所をつくり出す建築である。

DATA

所在地 埼玉県さいたま市
用途 共同住宅
設計期間・監理期間 2014.07
敷地面積 211.37㎡
建築面積 141.84㎡
建蔽率 67.1%
延床面積 310.61㎡
容積率 147.0%
階数 地上3階
構造形式 鉄骨造

街角に応答する低層集合住宅の外観

白いボリュームが端正に積層する外観が印象的な建築である。街角に面した低層部には、素材感のあるダークトーンの仕上げを採用し、上層階の軽やかな白い外壁との対比によって、建物全体に安定感と奥行きを与えている。開口部はリズムよく配置され、用途に応じた内部の活動がさりげなく外部へとにじみ出る構成とした。角地という立地特性を生かし、歩行者動線に沿って連続する立面は、街に開かれた表情をつくり出している。過度な装飾を排しながらも、素材の切り替えとプロポーション操作によって、周辺環境に調和しつつ確かな存在感を放つ建築を目指した。

前面道路から見る

屋外と連続する、緑に包まれた1階住戸構成

本計画の1階は、屋内空間にとどまらず、外部へと大きく広がる生活領域として位置づけている。各住戸の前面にはゆとりある屋外スペースを確保し、植栽を豊かに配置することで、室内から連続する半屋外の居場所をつくり出している。中庭や通路沿いの緑は、視線をやわらかく遮りながらも、閉塞感を与えない距離感を保ち、プライバシーと開放性を両立させる役割を担う。植栽は季節の移ろいを身近に感じられるだけでなく、外部環境との緩衝帯として、音や視線を和らげ、落ち着いた住環境を形成する。1階住戸でありながら、道路や共用動線から直接切り離されるのではなく、緑を介してやさしくつながる構成とすることで、安心感と外部とのほどよい関係性を備えた暮らしを実現している。

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