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MIDOUSUJI DELTA

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本計画は、御堂筋・新御堂筋・北新地という大阪を代表する3つの都市軸が交差する、きわめて象徴性の高い地点に建つランドマークビルである。幅50mを超える御堂筋のスケール感、梅田から新大阪方面へと抜ける都市動線、そして北新地の飲食街が織りなすにぎわいが一点に集約されるこの△型敷地は、まさに三角州のような存在であり、訪れる人々に強い印象を与えるポテンシャルを持つ。これに呼応して、建物の平面形状も敷地と同じく三角形とし、その独自性を建築のアイデンティティとして明確に表現している。

平面の三角形を最大限活かすため、バルコニーや屋外避難階段といった法規上必要な要素は背面側に集約し、御堂筋側をはじめとする主要3面のファサードをすべて意匠面として整理した。これにより、建物のボリューム感を視覚的に最大化するとともに、都市空間に対して彫刻的で印象的な外観を形成している。

外観デザインは、周辺の都市特性との調和を重視して構築した。御堂筋の高級ブティック街としての洗練された雰囲気、梅田のビジネス街が持つスタイリッシュなオフィスビル群、そして北新地の飲食街が放つ夜の華やかさ。それら三つの個性と共鳴しながらも、建物自体が一つの目的地となることを目指している。象徴的な⊿形状を低層部デザインに落とし込み、各方向からのアプローチ動線に対して自然と人を引き込むように外観のプロポーションを操作した。結果として、本計画は三角州のランドマークとして、御堂筋界隈の新たな都市的景観を形成する建築となっている。

DATA

所在地 大阪府大阪市
用途 物販店舗、飲食店舗
設計期間・監理期間 2025.06-
敷地面積 134.93㎡
建築面積 107.80㎡
建蔽率 79.89%(100%)
延床面積 1349.29㎡
容積率 1000%(1000%)
階数 地下1階・地上13階
構造形式 鉄骨造、一部RC造

△DELTAのデザイン

御堂筋の大通りと北新地の繁華街が交差する三角形の敷地に呼応し、低層部ではエントランスとテナントファサードを三角型に大きく開く構成とした。建物全体の外観も、直線と三角形のモチーフを組み合わせることで、敷地の特性を建築のアイデンティティとして昇華し、都市に対して明快なシルエットを描いている。

前面道路より

ガラス種別によるファサードデザイン

ガラスファサードを基調としつつ、階層ごとにガラスの種類を操作することで、機能と表情の両立を図った。上階には高反射ガラスを用い、強い日射を遮りながら快適な内部環境を維持。低層部には高透過ガラスを採用し、物販店舗に求められる視認性と街に開かれた賑わいをそのままファサードとして見せるデザインとしている。

地上部より 右手に北新地入口

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