WORKS

ONGOING

HIGASHI-UENO 3-CHOME RESIDENTIAL PROJECT

  • 賃貸集合住宅
  • 鉄筋コンクリート造
SCROLL

総戸数48戸の賃貸向け共同住宅である。30~50㎡程の一般的な1LDK~2LDKを中心に構成しつつ、130㎡の最上階ワンフロア住戸と、100㎡の吹抜メゾネット住戸の2戸をプレミアム住戸として計画している。

本計画では、街並みとの調和と居住性の両立をテーマとした。外観は西洋美術館の造形的特徴を参照した彫刻的なRC打放し仕上げとし、RCの質感と量塊感により、上野という文化的文脈に呼応しながら都市スケールの中で確かな存在感をもたせている。一方で、東上野の低層住宅地に隣接する14階建てという条件から、下町的な街並みとの隔たりを生まないような配慮が求められた。そこで、バルコニーを街区スケールに合わせて細やかに分節し、グレーのマリオン材で垂直方向のリズムを与えつつ、木目調塗装により木造家屋の多い周辺環境と素材感で調和を図っている。道路側には引きを取り緑化された空地を設けることで、周囲への圧迫感も軽減した。

居住性の面では、前面道路による厳しい道路斜線制限で天空率により削られた上部を最上階住戸のルーフバルコニーとして積極的に活用し、その開放的な外部空間に面して大開口のLDKを配置することで、明るく伸びやかな住空間を実現している。さらにメゾネット住戸には約5mの吹抜けを設け、2層分にわたる大開口によって垂直方向の開放感と光の広がりを感じられる、開放的な居住体験を創出している。

DATA

所在地 東京都台東区
用途 共同住宅
設計期間・監理期間 2022.02-2023.09・2023.11-2025.09
敷地面積 502.95㎡
建築面積 273.36㎡
建蔽率 54.35%(100%)
延床面積 2861.88㎡
容積率 479.95%(480%)
階数 地上14階
構造形式 鉄筋コンクリート造

外観

都市の法規が導いた象徴的なシルエットと分節の美学


台東区東上野の街並みに建つ、地上14階建ての共同住宅である。本計画では、厳しい道路斜線制限という都市の制約を逆手に取り、ボリュームを大胆に削ぎ落とすことで生まれた独自の妻壁形状を、建築のアイデンティティとして昇華させた。

ファサード構成においては、マッシブな壁面とバルコニーの積層を意図的に分節している。水平ラインを強調しつつ細やかな凹凸を設けることで、高層建築特有の単調さを排し、視覚的なリズムと深い陰影を創出した。

緑と庇がつくる奥行きあるエントランス

低層部を水平にまわる庇と黒いマテリアルでエントランスを明確にフレーミングし、奥行きのあるアプローチ空間とした。歩道との間に厚みのある植栽帯を設け、街路の喧噪を和らげながら落ち着いた迎え入れの場をつくっている。

エントランス

素材の重なりと水平ラインが、私領域へと視線を誘う導入空間。

一般的なマンションの装飾的な構成を排し、異素材のレイヤーと抑制された光によって、シャープかつミニマルな意匠を追求した。素材の質感が際立つシンプルな構成が、洗練された品格を空間に与えている。

プレミアム住戸デザイン

開放感と素材感が調和する住空間

メゾネット住戸の内観。空間のポテンシャルをより具体的に提示するため、実際の生活を想定した家具配置や装飾を施したCGパースを制作した。

大開口がルーフバルコニーと眺望を室内に取り込む、最上階の開放的なLDK空間。折り上げ天井と厳選された素材が、ミニマルな構成の中に上質な品格を添える。

OTHER WORKS ONGOING