銀座中央通り至近という極めて高いポテンシャルを持つ立地において、ブティック街とクラブ街という二つの異なる都市文化がせめぎ合う境界に位置する敷地の特性を最大限に生かし、銀座らしい洗練とナイトシーンの高揚感の双方を内包する商業ビルとして計画した。
ガラススクリーンの奥に光るスラブを上下から挟み込む発光ゲートは、昼夜を問わず強いアイキャッチとなり、通行者を街から建築へと誘導する。また、細い裏通り側には天の川をモチーフとした繊細な光のイルミネーションを配置し、銀座の路地が持つ親密さと奥行きを光によって可視化している。
銀座は通りごとに異なる表情と歴史を持つ街であり、本計画ではその多層的な都市性を尊重しながら、表通りと裏通りの双方に対して異なる建築的応答を与えることで、敷地の価値を最大化することを目指した。限られた敷地条件のもとで、複雑な建築構造、設備計画、照明デザインを高い次元で統合するため、BIMを活用した精緻な三次元検討を行い、意匠・構造・設備の整合性と施工性を同時に担保している。
その結果、タイトなボリュームの中に無駄のない合理性と豊かな空間体験を両立させ、銀座という高度に成熟した都市環境にふさわしい、完成度の高い建築を実現している。
DATA
| 所在地 | 東京都中央区 |
|---|---|
| 用途 | 飲食店舗、物販店舗、キャバレー、サービス店舗、事務所 |
| 設計期間・監理期間 | 2023.07-2025.03 |
| 敷地面積 | 83.40㎡ |
| 建築面積 | 67.79㎡ |
| 建蔽率 | 81.29% |
| 延床面積 | 763.76㎡ |
| 容積率 | 792.89% |
| 階数 | 地下1階、地上12階 |
| 構造形式 | 鉄骨造、場所打ちコンクリート造 |
計画地「銀座7丁目」の特徴
華やかさと密度が凝縮された銀座7丁目
建物の特徴について
都市の境界に立ち上がる光の建築
デザイン提案