銀座2丁目は、マロニエ通りが持つパリの風景を想起させる華やかなブランド街区の文脈に呼応し、このエリアに多数点在するVORTシリーズの中でも「中心」として際立つ存在を目指す商業建築である。敷地は交差点角に位置し、隅切り部分から伸びるエレベーターシャフトが頂部まで達する垂直的な構成は遠景でも視認され、都市のランドマークとなるポテンシャルを持つ。
屋上およびエレベーターからは月島方面の低層越しに勝どき・晴海の高層群を望み、逆方向には銀座の街並みの先に有楽町・汐留方面の景観が広がる。これら2方向の開けた眺望は、従来の銀座ビルには少ない滞在価値と体験性を創出する点が特徴である。
名称案として示されている「Le Phare」「Beacon」「Torch」などは灯りや導きを象徴し、光を放ち街の先導役となる建築像を示唆している。
銀座の賑わいをマロニエゲートから計画地へと連続させ、界隈に溶け込みつつ新たな象徴となる建築を目指す。
DATA
| 所在地 | 東京都中央区 |
|---|---|
| 用途 | 飲食店、物販店舗、サービス店舗 |
| 設計期間・監理期間 | 2024.9-2025.6 |
| 敷地面積 | 157.20㎡ |
| 建築面積 | 126.23㎡ |
| 建蔽率 | 80.30%(100.00%) |
| 延床面積 | 1489.49㎡ |
| 容積率 | 887.50%(900.00%) |
| 階数 | 地上13階 塔屋2階 |
| 構造形式 | 鉄骨造 |
デザインキーワード
Le Phare
隅角の形状を活かしたランドマークの創出
計画地を南北に横断するマロニエ通りはパリの代表する樹木であるマロニエの木を植えていることに由来して” マロニエ” 通りと名付けられた。そのため、パリをイメージさせる店舗や建物デザインが多く、銀座地域の中でも一流のブランド店が多いエリアとなっている。入口には商業施設の” マロニエゲートがあり、それらの賑いをマロニエ通りの対角に位置する計画地まで延伸させることが重要となる。また、周辺には多くのVORT シリーズが点在しており、VORT シリーズの中心となる建築を目指すことがポイントになると。マロニエ通りとVORTシリーズが並ぶ通りが交差する隅切り部分に頂部まで伸びる形状のエレベーターを計画し、銀座のランドマークを目指す。