パチンコ店舗から飲食店コンプレックスへのコンバージョン。
複数のテナントが同時に参入してくるため、設計後の現場監理は内装監理業務へバトンを渡し、詳細を仕上げていく。
DATA
| 所在地 | 千葉県船橋市 |
|---|---|
| 用途 | 飲食店 |
| 設計期間・監理期間 | 2019.06 |
| 延床面積 | 612.67㎡ |
| 階数 | 地上2階 |
| 構造形式 | 鉄骨造 |
提灯と短冊看板が連なる街角の入口、旧パチンコ店を飲食店街へ再生し昼夜の賑わいを誘う
本計画は、複数店舗が集まり“通りに面した小さな横丁”のように人を引き寄せる飲食店コンプレックスである。外観は、白い量塊と濃色の基壇で街に明快な輪郭を与え、耐久性の高い外装で背景を整える。その上に木質の庇・格子・提灯・のれん・大看板を重ねて、現代的な建築スケールの中に懐かしい居酒屋の記憶を編み込んだ。角は大きくえぐった庇下空間と階段を“舞台”として設け、上階店舗へ自然に誘導すると同時に、雨天時も滞留できる待ち合わせの場をつくる。遠景からは縦看板が街の目印となり、近景では木の手触りと光の連なりが歩行者スケールの賑わいを演出する。1階はガラスで開き、立ち飲みの気配や調理の音が歩道へ滲み出る構成とし、夜間は提灯とサインの光が街路の視認性を高める。店舗ごとの入口・サインを整理しつつ、統一した素材とリズムで一体の“顔”をつくり、昼夜で表情が変わる地域のランドマークを目指した。