銀座のペンシルビル建替計画において、低層部には長年愛されてきた老舗バーが入居し、そのオーナーが大切に守ってきた空間には、現在では入手困難な古材が多く使用されていた。これらの貴重な古材を一部再利用することで、歴史の継承と建物全体の刷新を同時に実現している。新しい計画では、既存の木を基調とした落ち着いた雰囲気を踏襲しつつ、古材を丁寧に組み合わせることで、内部空間に深みと温かみを持たせ、場所の記憶が息づく豊かな建築空間として再生している。
DATA
| 所在地 | 東京都中央区銀座8丁目 |
|---|---|
| 用途 | 飲食店 |
| 設計期間・監理期間 | 2020.06 |
| 敷地面積 | 86.69㎡ |
| 建築面積 | 67.80㎡ |
| 建蔽率 | 78.33% |
| 延床面積 | 465.03㎡ |
| 容積率 | 487.24% |
| 階数 | 地上7階 |
| 構造形式 | 鉄骨造、場所打ちコンクリート造 |