WORKS

ONGOING

JINGUMAE PROJECT2

  • 賃貸集合住宅
  • 鉄筋コンクリート造
SCROLL

神宮前計画の第2案では、住宅建替型総合設計制度を活用することで、周辺環境への配慮と公共性を確保しながら容積率の割増しを実現し、事業収支の向上と都市ストックの更新を同時に達成することを目指した。絶対高さ制限の厳しい敷地条件に対しては、構造体を外周部に集約した立体的な「鳥かご構造」を採用することで、細身で伸びやかなプロポーションを確保している。内部空間は梁のないフラットで連続性のある構成とし、将来のライフスタイルや住まい方の変化にも柔軟に対応できる、可変性の高い住戸計画を可能とした。

この構造的合理性により、眺望・通風・採光に優れた、タワー型住宅ならではの開放的な住環境を実現している。低層部には、街並みとのスケール感を調整する植栽や共用ラウンジを配置し、歩行者レベルでは温かみのある表情を持つファサードを形成することで、周辺環境との親和性を高めている。一方、上層部はシンプルな縦リズムを基調とした外観とし、遠景からも明快なシルエットが際立つ構成とした。構造・計画・デザインを一体的に組み立てることで、容積割増しによるボリュームアップを感じさせない、繊細で質の高い都市型住宅像を提示するとともに、周辺の再開発動向とも呼応する、神宮前エリアの新たなランドマークとなることを期待している。

DATA

所在地 東京都渋谷区
用途 共同住宅
設計期間・監理期間 2008.02-2013.11
敷地面積 1049.95㎡
建築面積 356.57㎡
建蔽率 34.81%(96.47%)
延床面積 8969.79㎡
容積率 674.10%(464.74%)
階数 地上27階/地下1階
構造形式 鉄筋コンクリート造

街並みに寄り添う、細身のランドマーク

街路に面する低層部は、豊かな植栽帯と共用ラウンジの大きな開口によって街並みのスケールに寄り添い、足元ににぎわいと温かみを生む。上部へ伸びる塔状部は、外周フレームが輪郭を引き締め、バルコニー手摺・縦桟の反復が端正な縦リズムを形成。水平ラインを抑えたデザインにより、タワー全体をよりスレンダーに見せる。外装は簡潔な素材感で統一し、光の当たり方で繊細な陰影が現れる。角部はガラス面を連続させて軽快さを高め、頂部は縦のラインが空へ抜けるようにまとめて圧迫感を抑えた。日中は空に溶け込む軽やかさを、夕景には室内の灯りが縦ににじむ透明感を際立たせ、遠景では明快なシルエットが神宮前の新しいランドマーク像を描き出す。

縦リズムが際立つ、端正なタワーレジデンス

神宮前エリアの都市環境において、住宅建替型総合設計制度を活用しながら、周辺への影響を抑えつつ有効な床面積の確保を図る高層住宅計画である。北側からの眺望においては、建物ボリュームを細身に整理することで、圧迫感を軽減し、都市のスカイラインに軽やかに溶け込む立ち姿を形成している。外周に集約した構造体により、内部は梁のないフラットな空間構成とし、住戸の可変性や開放性を高めている。ファサードは縦リズムを基調としたシンプルな構成とし、時間帯や視点距離によって表情が変化する外観とした。都市の中で過度に主張することなく、上質で持続性のある都市型住宅のあり方を示す計画である。

■総合設計とは・・・

建築基準法第59条2規定に基づき敷地内に公開空地を設けることなどにより、市街地環境の整備改善に寄与する建築計画について、特定行政庁の許可により容積率や高さの制限を緩和する制度

OTHER WORKS ONGOING