ROPPONGI WARP TUNNEL
非日常へ引き込む六本木の新たな商業ビルの提案
港区六本木5丁目の新たな収益ビル建替え計画の設計コンペティション提案
非日常へ誘う「TUNNEL」+ 時間軸をワープするシンボル「RING」 + 人や街を導き入れる「TAPER」
3つの要素を融合し、象徴的かつ街になじむ商業ビルの計画とした。
敷地を読み解いてコンセプトを作ることで、最適なデザインと最も効率的な計画を提案する。
外資系・ベンチャー企業が集まる六本木は、品のある大人や多種多様な人で溢れる日常の中に非日常を求めるエリアとして分析し、雑然としたビル群に対して一目見たら忘れられないようなシンボル性を追及した。
次の3つの要素を追求する計画とした。
・テナントターゲットである品が溢れる飲食店や流行への感度の高いナイトスポットが多く集まる
・六本木という土地の特徴は、日常から非日常へ、普段とは違う異次元へ移行することができる場所という所にある
・人々を惹き込み、中へ入り込むとその先は魅力的な異次元へとワープする
DATA
| 所在地 | 東京都港区 |
|---|---|
| 用途 | 事務所、飲食店、サービス店舗 |
| 設計期間・監理期間 | 2021.11-2022.01 |
| 敷地面積 | 110.08㎡ |
| 建築面積 | 86.13㎡ |
| 建蔽率 | 78.24%(100%) |
| 延床面積 | 848.93㎡ |
| 容積率 | 699.23%(700%) |
| 階数 | 地下1階・地上10階 |
| 構造形式 | S造・PCa造 |
ROPPONGI W ARP TUNNEL を作る為の3つの要素
「ROPPONGI WARP TUNNEL」を成立させる要素は3つ。
①非日常へ誘う「TUNNEL」:通りに対して奥行きのあるフレームを設け、光と影のグラデーションで内部へ視線を導く。②時間軸をワープする「RING」:水平ラインを反復・積層し、各階の連なりを“輪”として可視化、上昇する動きを象徴化する。③人や街を導き入れる「TAPER」:開口をすぼめる形で入口を際立て、街の流れを建物へ滑らかに取り込む。
これら3要素の重ね合わせにより、細長い外観にリズムとアイコン性を与え、象徴的でありながら街並みに馴染む表情をデザインすることとした。
外部仕上げイメージ
外観について、サイン・サッシ・外壁材・ルーバー・手摺・避難設備・照明計画を部位ごとに整理した外部仕上げイメージである。低層部は超開放的なアルミカーテンウォールとLED特殊発光樹脂サインで店舗の視認性を高め、通りに面したトンネル状エントランスが来訪者を奥へ誘導する。上層部はALC t100+フッ素樹脂塗装を基本に、アルミルーバー(@200)やガラス手摺、テーパー壁・軒裏(スチール曲げ+N-90塗装)で陰影を形成。高効率LEDのフラット/ライン照明、アッパー照明や小口照明を使用して夜間もシャープに演出し、屋上目隠しや避難バルコニー、換気窓、溶融亜鉛メッキの屋外避難階段も外観に統合している。
フロアごとの想定テナント区分
想定テナント区分図は、地下1階・地上10階の複合ビルを、下層を飲食、上層をサービス店舗・事務所を構成する階ごとの方針を示す。
所要の要求床面積を確保しつつ、法令対象のポイントを押さえることで設備の追加や法条例の審査対象をかわして、必要十分で合理的な計画ととなるように設定した。
B1F〜3F・5〜6Fは重飲食を基本とし、B1〜1Fには既存焼き鳥店の再入居を想定。4Fは軽飲食、7〜9Fはネイル・美容・クリニック等のサービス店舗(事務所利用も可)、最上階10Fは弁護士事務所の再入居とする。容積率700%の範囲で延床面積を抑え、飲食・物販は500㎡未満、レンタブル80%で400㎡以下(事務所・サービス店舗は駐輪場条例の対象外)としてバリアフリー条例審査や駐輪場附置置義務を回避。11人乗りEV、経路幅1.4m、最上階多目的トイレ等を確保し、バー等を6F以上に入れる場合は避難階段2箇所が必要となる点も踏まえつつ、地下階の追加や11階以上の計画による全館スプリンクラー追加などのコスト増を避ける計画としている。