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COMPLETED

le reve SHINSIRAOKA Senior Housing with Support Services

  • サ高住
  • 鉄筋コンクリート造
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郊外住宅地の端部、河川と街路に挟まれた台形敷地に建つサービス付き高齢者住宅である。外周には川沿いのロングファサードが伸び、淡いブラウンとホワイト、アクセントとなるイエローの帯が、周辺の住宅スケールと高齢者施設としての識別性を両立させる。居室は中庭側と外周側の両面配置とし、効率的な戸数と全室採光を同時に確保。1階のピロティやレンガ舗装の歩行者動線が、雨天時の安全なアプローチと多様な滞在のポケットをつくり出している。合理的な平面と簡潔な外装ディテールにより、介護オペレーションとコストコントロールに応答しつつ、郊外におけるケア付き集合住宅の新しいプロトタイプを提示している。水面に連なる水平ラインが、日常の景色を穏やかに切り取り、入居者の暮らしにささやかな誇りと穏やかな時間を与える。

DATA

所在地 埼玉県白岡市
用途 サービス付高齢者向け住宅
設計期間・監理期間 2017.7-2018.10
敷地面積 2308.48
建築面積 1491.61
建蔽率 64.62%
延床面積 2933.72㎡
容積率 118.04%
階数 地上2階
構造形式 鉄骨造

中央に駐車場を兼ねたコートヤードを抱えた配置計画

本計画では、二層からなる建築ボリュームをコの字状に折り曲げ、敷地中央に駐車場機能を内包したコートヤードを形成している。建物に囲われたこの中庭空間は、単なる動線処理としての車寄せにとどまらず、居住者の日常に寄り添う半屋外の庭として位置付けられている。外周部を閉じ、内側に開く構成とすることで、周辺環境からの視線や騒音を緩やかに遮断しつつ、内部には落ち着きと一体感のある空間を確保した。駐車・歩行・滞留といった複数の行為が自然に重なり合うことで、機能性と居住性を両立させた、集合住宅ならではの中間領域を創出している。

水辺と呼応する水平構成

本写真は、河川に面して計画された中低層集合住宅の外観を捉えたものである。建物は全体を通して水平ラインを強調した構成とし、長手方向に伸びるボリュームが水辺の穏やかな風景と呼応するよう計画されている。外壁は明度の異なる色調を組み合わせ、単調になりがちなファサードにリズムと奥行きを与えている。規則的に配置された開口部は、住戸ごとの独立性を保ちながらも全体として統一感のある表情を形成し、落ち着いた街並みをつくり出す。建物前面に広がる水面は、空や建築を映し込み、時間帯や季節によって表情を変える豊かな景観要素となっている。周辺環境に対して過度に主張することなく、日常の風景の一部として溶け込む佇まいを目指した計画であり、居住者にとっては水辺の開放感と静けさを身近に感じられる住環境を提供する建築である。

奥行きのあるアプローチ空間

低層ボリュームを連続させることで形成された建築群と、その中央に広がるアプローチ兼駐車空間を捉えたものである。建物は水平ラインを強調した落ち着いた色調で統一され、周囲の住宅地スケールに配慮しながらも、明確な奥行きと広がりを感じさせる構成となっている。左右に並ぶ建物が緩やかに囲い込むことで、外部空間は単なる駐車場にとどまらず、敷地全体の中心軸としての性格を持つ。視線の先にはエントランスが配置され、自然と人の動きを導く計画とした。建物足元の庇やピロティ状の空間は、雨天時の利便性を高めるとともに、外部と内部の中間領域として機能している。開放的で見通しの良い構成により、安全性と使いやすさを確保しつつ、日常の風景に穏やかな秩序と安心感をもたらす環境を目指した計画である。

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