東京都板橋区の幹線道路から１本裏に入った、閑静な住宅街に建つ共同住宅の計画である。台形のかたちをした敷地の中央には、商業地域と第１種中高層住居地域の用途境がまたがっており、日影規制をよけながら最適な配置計画を検討した。敷地の中央に建物を配置し、建物周囲の三角形の空間には駐車場や駐輪場を配置した合理的な配置計画としている。建物全体を、外壁を素材と目地でリズム感を与え、バルコニーは躯体・ガラス・横ルーバーを外壁の目地と合わせながら、水平のラインでまとめ一体感のある落ち着いた雰囲気としている。エントランスは、杉型枠コンクリートの壁が外部から内部へと連続する重厚感のあるエントランスとした。