上野駅から徒歩約10分、敷地面積約136㎡という限られた条件の中で、
最大限のボリュームと美しさを追求した共同住宅である。
天空率を活用し、道路斜線・隣地斜線をクリアしつつ、3Dモデルによる検証を重ねることで、
優雅な円弧ラインを持つ外観デザインが生まれた。
ブラウンと白を基調とした外観は上野の街並みに自然と溶け込み、
細長い建物形状にリズミカルな目地を計画することで、単調さを感じさせない立体的な表情を実現した。
エントランスにも外部と同じR形状の壁を取り入れ、建物全体のデザインに一体感を持たせている。
住戸内部では円弧壁を採用せず、暮らしやすさを重視した快適な空間を確保。
都市の中で個性と調和を両立させた、上野らしいモダンなレジデンスとなっている。
DATA
| 所在地 | 東京都台東区東上野3丁目32-2 |
|---|---|
| 用途 | 共同住宅 |
| 設計期間・監理期間 | 2024.06.01-2024.12.17・2025.02.01-2026.09.18 |
| 敷地面積 | 136.04㎡ |
| 建築面積 | 95.21㎡ |
| 建蔽率 | 69.99％（100％） |
| 延床面積 | 958.31㎡ |
| 容積率 | 599.89％（600％） |
| 階数 | 地上14階 |
| 構造形式 | 鉄筋コンクリート造 |
アプローチの壁も外観同様に柔らかなR形状とし、
歩みに合わせて自然とエントランスへ誘われる心地よい動線を演出しる。
建物の足元には植栽を配置し、都市の中に潤いを感じられる落ち着いた景観を創出。
エントランスは深い庇と上質な素材でまとめられ、
外部から内部へ滑らかにつながる洗練された空間となっている。
敷地の形状を最大限活かしつつ、十分な駐輪スペースも確保。
専用扉からEVホールへ直接アクセスできるため、居住者の利便性と安全性を高めている。
細部にまで配慮されたデザインが、都市型住宅としての快適さと美しさを両立させている。
エントランスにはR状の壁と折り上げ天井を採用し、ゆるやかで落ち着いた空間を演出している。
