STORY

vol. 01

全員の想いをまとめるコンセプトの提案

VORT MINAMIAOYAMA maxim

2025.10.16

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森本 遼

Morimoto Ryo

プロジェクトマネージャー

ダミーテキストです。(原稿なし)

著名な建築が建ち並ぶ南青山において、街並みとの調和と事業性の両立を図ったオフィスビルの新築計画。本プロジェクトでは、短い設計期間や多様な関係者の要望といった複雑な制約を抱える中で、「高級オフィスブランドとしての個性」と「南青山らしい街並みとの調和」という一見矛盾する要素の両立が求められる。現場が進行する中で改めてプロジェクトの方向性を再定義し、関係者の想いをひとつにまとめた「CODES/CHORDS(符号/調和)」というコンセプトのもと、都市・建築・ブランド価値が重なり合うデザインを実現したプロジェクト。

ダミーテキストです。(原稿なし)

まずはこのプロジェクトにおける森本さんの立ち位置を教えてください 。

私は現場着工から監理者として参加しました。設計は別の担当者が担当していたので設計段階の内容を完全には把握しておらず、当初は現場にてトラブルが起きないよう、日々の監理業務に注力していました。ただ、お施主様、施工者、設計チームを含め、全員のこのプロジェクトへの想い入れが非常に強いことは、定例会議など日々のやり取りを通じて感じていました。

このプロジェクトで重要であった出来事はなにか?

関係者の「想い」を一つにまとめ、目指す方向性を共有することが最も重要だったと思います。設計段階では外観デザインや全体の方針が明確に決まっておらず、工事が始まった後も、関係者それぞれが目指すゴールが異なる状況でした。外観や照明、コストの観点でさまざまな調整が必要な中で、プロジェクトの本質を見つめ直す必要がありました。
そこであらためてプロジェクトの方向性を示すコンセプトを提案し、建物全体のデザインを見直す決断をしました。この提案により、ばらばらだった考えや想いがひとつのビジョンにまとまり、プロジェクトが成功に向けて進み始めたと感じています。

想いをまとめるために、どのようなコンセプト提案を行ったのでしょうか?

リサーチやご要望を整理したうえで、そこからデザインにつながる流れを視覚化した「コンセプトシート」を作成いたしました。周辺環境や建物の制約、さらにはクライアントの想いやビジョンを統一し、そこから象徴的なキーワードを抽出し、それを軸にデザインへと展開していく構成とすることで「なぜこのデザインになったのか」という理由を明確に示すことができ、デザインの説得力が高まりました。また、プロジェクト全体で最も重要な価値観が何であるかを、関係者全員で共有できるようになりました。このコンセプトシートが、プロジェクトにおける“ガイドライン”の役割を果たしていたと考えております。

具体的にどのようなコンセプトを作成されたのでしょうか?

最終的なクライアントであるボルテックス様が求められていた「南青山の街並みと調和しつつ、ブランドの個性を象徴する外観デザインとは何か」について、徹底的に検討を重ねました。南青山に多く見られる、直線的でスタイリッシュな建築の特徴と、VORTシリーズのブランドロゴから着想を得て、「CODES(符号)/CHORDS(調和)」というコンセプトを導き出しました。このキーワードには、「都市の中でブランドが調和しながら存在し、同時に都市そのものに新たな“コード(記号)”を与える」という意味を込めています。

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コンセプト提案後はどのようにデザインを決めていったのでしょうか?

現場定例とは別にデザイン定例を設定し、クライアント、設計者、施工者の垣根を越えてさまざまなアイデアを出し合いながら進めていきました。現場はすでに基礎ができている状態でしたが、目指す方向性を全員が共有できていたため、アイデアの出し方から意思決定までのスピードは非常に速かったと思います。また、特殊塗装の仕上がりを確認するために関係者全員で見学会を開催し、照明のモックアップについてもクライアントを含めて全員で確認を行いました。関係者全員でこのプロジェクトを成功に導けたことは、非常に意義深い経験でした。

このプロジェクトで重要であった出来事はなにか?

関係者の「想い」を一つにまとめ、目指す方向性を共有することが最も重要だったと思います。設計段階では外観デザインや全体の方針が明確に決まっておらず、工事が始まった後も、関係者それぞれが目指すゴールが異なる状況でした。外観や照明、コストの観点でさまざまな調整が必要な中で、プロジェクトの本質を見つめ直す必要がありました。
そこであらためてプロジェクトの方向性を示すコンセプトを提案し、建物全体のデザインを見直す決断をしました。この提案により、ばらばらだった考えや想いがひとつのビジョンにまとまり、プロジェクトが成功に向けて進み始めたと感じています。

想いをまとめるために、どのようなコンセプト提案を行ったのでしょうか?

リサーチやご要望を整理したうえで、そこからデザインにつながる流れを視覚化した「コンセプトシート」を作成いたしました。周辺環境や建物の制約、さらにはクライアントの想いやビジョンを統一し、そこから象徴的なキーワードを抽出し、それを軸にデザインへと展開していく構成とすることで「なぜこのデザインになったのか」という理由を明確に示すことができ、デザインの説得力が高まりました。また、プロジェクト全体で最も重要な価値観が何であるかを、関係者全員で共有できるようになりました。このコンセプトシートが、プロジェクトにおける“ガイドライン”の役割を果たしていたと考えております。

具体的にどのようなコンセプトを作成されたのでしょうか?

最終的なクライアントであるボルテックス様が求められていた「南青山の街並みと調和しつつ、ブランドの個性を象徴する外観デザインとは何か」について、徹底的に検討を重ねました。南青山に多く見られる、直線的でスタイリッシュな建築の特徴と、VORTシリーズのブランドロゴから着想を得て、「CODES(符号)/CHORDS(調和)」というコンセプトを導き出しました。このキーワードには、「都市の中でブランドが調和しながら存在し、同時に都市そのものに新たな“コード(記号)”を与える」という意味を込めています。

モックアップを作成しクライアント共に複数のパターンからデザインを決定した

ダミーテキストです。(原稿なし)

プロジェクトの成功のカギは全員の想いをまとめることだったと思います。個人的に着工後にコンセプトから考え直さなければならないという難しい挑戦だったのですが、単にデザイン案を提示するだけではなく、プロジェクトの背景や目指すべき目標を明文化した「コンセプトシート」を作成することで、全員の理解と方向性を統一することができました。
デザインが優れていることはもちろん重要ですが、「なぜこのデザインなのか」「このプロジェクトで実現すべき価値とは何か」という根本的な問いに向き合い、それを共有できる形に整理することが何より大切だと考えています。そうした姿勢を常に大事にしてきたことが、今回のプロジェクトで活かされたのではないかと思います。

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